2017/10/7

ロシア・ピアニズム×古楽奏法の伝説的異才、驚くほど間近で!

思わぬ伝説的異才が11月初旬に来日するばかりか、その至芸を驚くほど 間近で聴ける機会が迫っている。

名匠ゲンリヒ・ネイガウスとレフ・ナウモフの系譜をひくロシア・ピア ニズムの大御所でありながらソ連時代から現代音楽やチェンバロに関心を 示し、さらに作曲家自身の真意に迫るべく、18~19世紀のフォルテピアノ 奏法も早くから模索、古楽器の名手としても名を刻んできた―― アレクセイ・リュビモフ、その名ひとつで胸の高鳴りを覚える人は今回、 彼のリサイタルを逃さない方がいい。齢80でなお進化し続ける作曲家 ヴァレンティン・シルヴェストロフとともに来日、彼の作品ばかりをとり あげる武蔵野市民文化会館での公演は早々に売り切れ。その傍ら、 リュビモフ単独でのリサイタルが東京と京都で企画されている。 “当時の楽器”をふまえた古典派、ロシアの知性派ならではの近現代ス ラヴ圏作品、そして京都ではシルヴェストロフが居合わせる集い。

ウィーン古典派から近現代まで多彩な演目でリュビモフ特有の音世界に 「生で」触れられる機会が、この先どれだけあるだろう? しかも今回は 東京も京都も驚くほど贅沢な距離感でその魅力の粋に触れられる会場だ。

ベートーヴェンやショパンの新作が初演された19世紀のサロンにも等しい 空間で、精緻な作品解釈を......

音楽演奏本来の「場」のあり方まで問い直すリサイタル、
徹底してリュビモフ流である。席数は本当に少ない。


気になる方は一刻も早くアプローチすべき。

文:鹿取

ホームへ先頭へ前へ戻る